流しの二人

  • Author: 流しの二人
  • ここにゃ何もありゃしない。





[BOOK] 弥勒の掌 / 我孫子武丸 

 

自分内で「積読本早めに消化フェア!」 が巻き起こったりして、わさわさと読んでおりますヨ。
そんな中、ようやっとこの本にも手を出してみました。
我孫子武丸、13年ぶりの書き下ろし長編「弥勒の掌(て)」であります。
「殺戮にいたる病」から13年、、、早いもんだなホント。

なんとなく「駄作だったら嫌だなぁ」的な防衛意識が働いたりして、今日まで放置していた本作でありましたが、後悔。もっと早く読んどきゃよかった。
こりゃ傑作だってばよ!

失踪した妻を追う数学教師。妻を殺害した犯人を追う刑事。
各章では二人の物語が交互に語られ、やがて二つの事件は、「救いの御手」なる新興宗教と結びついてゆく、、、

…というようなお話。

構成はいたってシンプルで、登場人物も少なく、無駄な薀蓄・描写もないため、ストレスなくサクサク読めてしまいます。
パッと見の派手さはないけれど、非常に引き込まれましたヨ。
書き手の技量の高さを感じさせますな。

トリック自体は珍しいものではないものの、見せ方が上手い。
結論が宣告される数手前の空気がたまらなかったなあ。
そして真相が示され、やはりビックリ。世界反転。読み返し。思わず笑ってしまうな。

結末はある意味、後味の悪いものになっておりますが、拙者はこういうの大好き(w
その手の話が嫌いでなければ、是非ともお薦めしたい一冊です。
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[2005/09/23 18:33] BOOK | TB(0) | CM(0)

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