流しの二人

  • Author: 流しの二人
  • ここにゃ何もありゃしない。




[BOOK] 審判 / 深谷忠記 

 

人は犯した罪を償えるか?--幼女誘拐殺人犯として有罪判決を受けた柏木。懲役15年の刑を終えて出所した彼は、意図的に冤罪を着せられたと主張するが……。柏木は本当に無実なのか、狙いは何か? 周到な仕掛けと伏線で読者に挑んだ著者会心の書下し本格推理。

以上、Amazonよりコピペにて。

いわゆる冤罪モノのミステリですな。
この辺の系統に対しては、通常あまり食指が動かない拙者でありますが、深谷氏の作品は未読であったので、これを機会にちょいと開拓。

まず気になった点。
文章が非常に淡々として(しすぎて)おるのです。
これは登場人物の心理描写や会話文にもいえることで、誰も彼も、台本をそのまま読むかのような、平坦さ・味気なさが感じられたり。
小説としては、どうにも肌に合わない系の予感。
こういうテーマだから、ということもあるのかもしれないですが。

さて、本作のミステリとしての「仕掛け」は水準以上でありましょう。
二転三転する物語進行には少なからず引き込まれました。
なのですが、ひっくり返る方向性は(オイラの)予測の範囲内に留まり続けるため、あまり驚きは感じず。
そのせいで、物語が無駄に長く感じてしまったり。

次に、肝心の作品テーマに関して。
「冤罪」について、そろそろ新しい切り口のものを読みたいと思ったわけなのですが、冤罪の被害者・柏木の主張にしても、被害者・警察側の主張にしても、(冤罪をめぐる問題に関しては)常識的な枠に収まるものですな。
特に新しい問題提起をしているわけでもない。

結論。
個人的には、いまひとつ。
ネット書評を拝読して回りますと、絶賛評が目につきますが、拙者の好みには合わなかったとです。
[2005/09/27 23:44] BOOK | TB(0) | CM(0)

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