流しの二人

  • Author: 流しの二人
  • ここにゃ何もありゃしない。




[BOOK] リバース / 北國浩二 

リバース

ぶっちゃけ、「イニ・ラブ」 はあまり好きではないので、乾くるみの推薦とかどうでもいいヨ派ではあったが、

主人公は、ギター弾き。
舞台は、渋谷周辺。
そして、このタイトル。

そんなん、買わずにスルーできるわけがないジャマイカ!!

日本語は面白いもので、単に 「リバース」 とカタカナで書いてしまうと、
「REBIRTH」 なのか、それとも 「REVERSE」 を意味するのか、判別することができない。
日常的に多用されるのは後者の方であろうから、そちらを連想する人の方が多いかもしれない。
それゆえに、軽いミスリードを狙って、敢えてカタカナ表記にされているのではなかろうか。
もっとも、目次の章立てを見ると、すぐにこの物語が 「再生」 の物語であることがわかるんだけども。


主人公は、バンドでプロを目指す、ギター・ボーカル。
自慢の可愛い彼女がいるのだが、彼女はあっさりエリート医師に乗り換えてしまう。
しかし、とある出会いをきっかけに、主人公は、彼女が殺されることを知る。
彼は彼女を守るため、奔走を始めるのだが。

・・・というようなお話。
主人公がわりとお馬鹿さんであり、非常に直情的な行動をしたりする。
犯人と思しき人物にいきなり正面切って 「あんたが犯人でしょ?」 的なアプローチをするのは、
流石にいかがなものかと思われまふ(w
そんなわけで、登場人物はおろか、ヘタをすると読者にすら呆れられる可能性もある素敵キャラであります。
あれ、こんなやつ、前にもいなかったっけ?

物語は、ややご都合主義の嫌いがあるものの、すべてのピースに意味があり、ダミーも含めて、伏線がこれでもかというくらいに散りばめられている様は、美しい。
話が進むほどに、主要登場人物達の裏側が明らかになってゆくので、中盤以降はサプライズが続き、
飽きさせない展開。 一気に読んでしもうた。
特に終盤、事件の構図がガラリと変わる点には驚かされますた。
正直、面白かった!


恋愛が絡むバンドマンのミステリとしては、最近では、道尾秀介 「ラットマン」 あたりが思い出されるわけで。
「リバース」 は、トリックの点でもそちらと若干被る要素があるのだけれど、着地点は随分と明るく、爽快なエンディングとなっているのが特徴的。
作中では、ギターとピアノが重要なファクターになっており、それが見事に (ややあざといかもしれないが)、最後の救いになりえているところが素晴らしい。 これを歌野晶午 (彼もバンド・音楽ミステリを数作書いている) あたりがやると、超・暗黒面行きなんだろうなーとかヲモタw

ちなみに、「428」 をプレイした方には、とある時点で事件のカラクリの一端が見えるおそれがありますので、
ご注意ください(w
いや、それでも全然楽しめたけどナー。

[2009/07/02 17:24] BOOK | TB(0) | CM(0)

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